ナナプラス 自由壇 について
山本仏具店がナナプラス・自由壇をご提案する想い
心静かに手を合わせる習慣
現代では生活環境・価値観など様々な変化によって、お仏壇や神棚を置かない・置けない家庭が増えています。それに伴って、手を合わせる習慣も希薄になってきているように思えます。
しかし、少し昔は家にお仏壇や神棚が必ずあり、神さま仏さまに手を合わせて、ご先祖さまを供養するのが私たちの日常生活の中で当たり前のように行われていました。
現在は失われつつある習慣は、私たちに何をもたらしてきたのでしょうか。
色々な事が考えられますが、そのなかの1つとして、
「心静かに手を合わせ、自分自身や家族を見つめ直す時間を過ごし、心をリセットして新たな活力を得る」という心の充実・心の豊かさが挙げられるのではないでしょうか。
例えば、
"毎朝、お出かけの前に手を合わせて、今日成すべきことを確認する"
"毎晩、お休みの前に手を合わせて、今日一日の出来事を振り返って、明日からの生活に活かしていく"
小さな、それ自体は何という程のことのない行動ですが、積み重なることで、その人の心により良いものをもたらしてくれることだと思います。
まずは「心静かに手を合わせること」を、皆さまの日常生活に取り入れて頂ければと考えております。
ナナプラス・自由壇のデザイン
お仏壇は時代と共に大きく変化してきています。
近現代では、「仏間」という専用のお部屋の中で、ご本尊様ご先祖様を祀る小型寺院をイメージした伝統的なお仏壇があり、平成の世になってからは西洋式の室内空間に調和する家具のようなシンプルなデザインのお仏壇、マンションのお住いのご家庭にも設置しやすい小型のお仏壇が普及してきました。
ナナプラス・自由壇は、「自由な祈りのかたち、毎日の暮らしの中での新しい祈りのアイテム」を目指してつくられました。
「手を合わせたい」という気持ちを大切に考え、
どこにでも置いて頂けるコンパクトなサイズ、現代のインテリアに溶け込む素材感を活かしたシンプルでモダンなスタイルのデザインとしました。
お客様の感性にぴったりな自由壇を見つけ出して頂ければ幸いです。
自由壇を創り出す湖の国の伝統技術
彦根仏壇350年の伝統技術
日本一大きい湖・琵琶湖のほとりにたたずむ城下町、彦根。
彦根は伝統的な金仏壇の産地で、その起源は江戸時代中期とされ、350年の歴史をもっています。
武具や武器の製作に携わっていた塗師・指物師・錺金具師などが太平の世に入り、その技術を活かして仏壇を製造するようになったと言われています。
工部七職
彦根の金仏壇は、「工部七職」といわれる「木地師」「宮殿師」「彫刻師」「漆塗師」「金箔押師」「錺金具師」「蒔絵師」の7種類の専門技術を持つ職人が分業制によってそれぞれの技術を活かし、手作業で仕上げていきます。
ナナプラスの自由壇は、その技術を受け継いだ現代の彦根職人達が作り出しています。
仏壇の装飾部に、のみや小刀等を駆使して丹念に彫り上げていく彫刻師、ケヤキ・桧・杉などの木材を目利きして、仏壇の本体を造り出す木地師、漆塗り、研ぎ・磨き・鏡のような美しい表面を生み出す塗師。このような高い技術をもつ国指定の伝統工芸品「彦根仏壇」の職人達が材料を厳選し、全ての工程を一つ一つ丁寧に、心を込めて手づくりしているのが、ナナプラスの製品です。